ソルトルアーシーンにおけるレジェンド TACKLE HOUSE二宮正樹さん開発 名作 TKLMシリーズの中の『9/11』→ 90mm 11gのインプレ
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TKLM 9/11
【メーカー】タックルハウス【タイプ】 フローティングミノー
【全長】 90mm
【重さ】 11g
【レンジ】 〜40cm
【リング】 #3
【フック】 ST-46#4
感想
伝説的なルアー 名作 歴史的なルアー こういった大袈裟な言葉が特に違和感なく聞こえてしまう程に有名なルアーで、 ベテランアングラーの方達も納得の品ではないでしょうか。
水面〜40cmにおいて、超低速で微ウォブリングを発生させる
つまり、デッドスローの釣りを教えてくれる間違いないミノーです
ぶりぶり泳ぐルアーは数あるのだけど、 殆どのルアーがデッドスローで巻いた時に、動かなくなったり 質の低下が見受けられてしまう。
このTKLM 9/11は、ルアーの完成度が非常に高いため、 超デッドスローで巻いたときに僅かなウォブリング 微波動が出せる。
これが、他のルアーと一線を画す理由の1つになっています。 おのずと、下のようなパターンの時に使用してみると良きです。
・引き波パターン ・小場所でフィネス的に使う ・ドリフトで流し込み
躊躇なく喰われるので、ルアーが丸呑みされることが多々あります。 ルアー製作者 二宮さんも推奨してますが、丸呑み時が非常に多いため、 バーブレスにしていても、そんなにバレることはありません。
TKLM 9/11で、水面の派手な捕食音が出てフックアップ、 魚を寄せてきたら丸呑みされていた
こんな出来事があれば、 デッドスローの釣りができていることに確信をもってよいでしょう。
アクション
[value 5]動き[/value]デッドスローでウォブリングが発生し、流れのヨレでバランスを崩して 喰わせの間を与えられる そこまで計算されたルアーです。
ルアーを投げる前に泳ぐか泳がないかぐらのスピード感を確認してから実践してみましょう。 釣れる泳ぎであることは間違いないので、 あとはいかに適正スピードでスポットに送り込めるかです。 喰わせのワーム的?に使える数少ない代物です。
『ワープスライド』 このルアーでよく聞く言葉ですが、 要はリトリーブ中の軽いジャークです。 フワッと横にスライドするのですが、 回収する直前とかストラクチャー周りとか、 タイミングを考えてやりましょう。 やり過ぎると当然、釣れません。
飛距離
[value 3]飛距離を稼ぐキャスト[/value]普通です。ただ、発売当時だったら文句なしの星5でしょう。 重心移動システムです。 キャスト時は重りがキャストに有利なルアー後方へ、 着水後はアクションに有利なルアー前方に移動させる。
この今となっては当たり前、 TKLMの開発者、二宮さんが考案したシステムです。 これがいかに釣り業界に発展に寄与したのか言わずもがなですね。
ルアー回収〜キャスト時でウエイトが重心移動をしている、 カチッって音に耳をすませましょう。
適正場所
[value 2]磯[/value]
磯ヒラシーンを考慮すると、逆風下でデッドスローに巻いて釣るとか無理。 ただ、サラシが薄くて水面ヨタヨタさせたいようなピンポイントの時に たまに使えるかも
真骨頂 ドリフトで流し込みましょう
真骨頂 無風の中で引き波立てながら、デッドスローに巻きましょう 水面爆発します
うーん
いつでもどこでも
総評
シーバスを始めて何十回も単独釣行をし1匹も釣れなかった頃の自分に、 もしも伝えられる言葉があるとしたら・・・
『ルアーをぶりぶり動かすな!!!』
当時、棒を高速で振るとやわらく見える、鉛筆ぐにゃぐにゃ理論を信じてた自分は ハイピッチで巻くことを意識をしていたんですわ
鉛筆ぐにゃぐにゃ理論(高速巻き)
メリット:キャスト数が増える リアクションで喰ってくる魚もいる デメリット:場を荒らす すぐスレる バラしが多い 釣りが単調でつまらん
要は、圧倒的にデメリットのインパクトの方が強いわけ
『デッドスロー』よたよたと水流によって可変するような動き これが、スズキさんを釣るアクションの基本となることを認識させられたルアーになります。
是非是非、使ってみんしゃい!